

日本教育界の最前線で活躍している陰山英男先生が、学習のワンポイントアドバイスをお届けする「陰山英男のヒューマン・ラボ」。
TOKYO FMで好評放送中の番組を、ファミリンハイムでは特別にテキストバージョンでお届けいたします。
(5月29日放送)
授業参観などに参加すると、先生の力量を知りたいと思う方も多いでしょう。結論から言うと授業中に色々なところを見ている先生は優れた先生です。
例えば、子どもが黒板の前で問題を解いている時、その子どもだけに注意が向きがちになりますが、優れた先生はその他の周りの子どもたちの様子など色々なところを見ているので、どの子が「授業についてこれていないか」「答えがわかっていないか」を把握できています。するとそれぞれの子どもたちの理解度にあわせて「このあとにもう一つ質問しよう」や「教科書のこの部分を読ませよう」といったように次の段階を考えられるのです。
また優れた先生は時計を絶えずチェックしており、授業の進み具合を上手にコントロールしています。時計を見ていない先生は、授業をチャイムが鳴るまでに納められず、中途半端に終えるか時間をオーバーしてしまいます。チャイムが鳴ってしまうと子どもの集中は切れてしまうので時間内に収める授業がいい授業と言えるでしょう。
そしてそういう先生は、子どもたちの机の間を歩いている時に、授業から遅れがちな子どもを気にかけています。教室の反対側にいたとしてもその子が理解しているかどうか、鉛筆が止まっていないか見ているものです。
つまり先生が、何を考え、どう授業を進めようとしているのかは、先生の目の動きを見ていれば大体分かります。授業参観の際にはそのことを念頭において参加されると今までとは違った見方が出来ると思います。
陰山英男(かげやま ひでお)
1958年、兵庫県出身。89年に兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校に赴任。「読み・書き・計算」の徹底した反復学習、「早寝早起き朝ご飯」を二本柱に、基礎学力の向上を図る「陰山メソッド」を確立。同校出身者の国公立大学進学率が類を見ない高さだったため、教育実践がメディアで紹介されるようになる。2003年、全国公募により、広島県尾道市立土堂小学校校長に就任。06年4月より立命館小学校副校長・立命館大学教育開発支援センター教授を、08年4月からは立命館小学校副校長・教育開発推進機構教授を務める。小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。著作・共著多数。文部科学省・中央教育審議会教育課程部会委員/安倍前首相の諮問機関「教育再生会議」有識者委員/大阪府教育委員会教育委員
Official Web Site : http://kageyamahideo.com/